さて、ここではメーリングリスト管理者をされている人たちの頭を悩ます、メールソフトの代表であるOutlook系メールソフトの設定についての解説を行いたいと思います。
内容としては次の項目について解説しておきます。
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ここで実際に問題となりうる点を列挙してみます。
- 半角カタカナがネットワークに流せる場合がある。
- HTML形式のメールがデフォルトである。
- Unicode形式のメールを発信することがある。
- Message-IDが不正であることが多い。
- ワームプログラムのプラットフォームとなりうる。
まず、半角カタカナ、HTMLメール、Unicodeメールをインターネットに送信してはならないのかを解説しましょう。
その最大の問題点は、「そのメールを読めない人がいる」という点です。
インターネットでは、使用されているOSやハードウェアは多種多様です。
それらで使用されている文字コードと呼ばれるコード体系はすべて統一されているわけではありません。
文字コードについては、漢和辞典を思い浮かべてもらえればよいと思います。
代表的な文字コードを列挙するだけでも、"Shift JIS"/"JIS"/"EUC"の3つがあり収録されている漢字も各文字コードで異なります。
漢和辞典にたとえるならば、辞典が他種類あってもすべてに同じ漢字が収録されているわけではないということです。
当然、メーリングリストのように不特定多数の方が参加しているような場所の場合、全ての人が同じ文字コードを使用しているわけではありませんから、できるだけ多くの人たちが読めるメールを書く必要があるわけです。
そのため、各文字コード中で共通に使われている文字だけでメールを書く必要がありますが、半角カタカナについては、各文字コードで扱いが異なるため、使用できません。
一部のOSでは半角カタカナに対して、特殊な処理が割り当てられていることがあります。その場合には最悪の場合には受け取ったシステムが強制終了してしまうことがあり得ます。
また、Unicode形式に関しては絶対にメールとして送ってはいけません。
Unicodeは、かなり新しい文字コードであり、すべてのソフトウェアが対応しているわけではありません。
そのため、Unicode形式で送られてきたメールを読むことができない人が多く存在しています。
自分の読めないメールが送られてきたときにどう感じるかを考えれば、なぜ絶対に送ってはならないのかすぐにわかることだと思います。
HTMLメールに関しては、実行形式のファイルをメールに添付して送付することと同じことになります。
これは、メール中に悪意のあるプログラムを仕掛けることも可能ということになりますので、よほど信用がおける人でない限り歓迎されることでは無いことがわかると思います。
次にMessage-Idの問題についての解説です。
Message-Idというのは、各メールごとに割り振られる重ならない文字列のことです。
この重ならない文字列を作成する方法として、FQDNと呼ばれる各端末に固有の名前を使用することが決められています。
FQDNとは、各ドメインごとに管理されたコンピューター名ですので、"hogehoge.michie-t.net"のような形になりこの場合に作成されるMessage-Idは"200102081217.f18CH4n46901@hogehoge.michie-t.net"のようになります。
この文字列は、同じ物を2度と発行しないように各端末ごとに管理されています。しかし、ダイアルアップ接続で接続している場合には、メールサーバに付加させる方がより確実になります。
ところが、OutLook系のメールソフトでは、メールサーバにMessage-Idを付加させることはできないようです。
そのため、使用しているパソコンの設定が中途半端で終わっている場合には間違ったMessage-Idを発行してしまいます。
その場合には、他の人のメールと自分が送ったメールのMessage-Idが重なる可能性があり、重なった場合にはメールソフトの動作は保証されないことになります。
ただ、重ならなければシステム的な問題はクリアされるのですが、実際には、RFCという規格で運用されているインターネットの世界でそれらを守らないことが最大の問題点となるのです。
最後にワームプログラムについての解説です。
ワームプログラムとは、自動的にネットワーク上に広がるコンピュータウィルスの一種です。
OutLook系のメールソフトは、ほかのプログラムから簡単に操作できるため、クラッカーと呼ばれる人たちはOutLookの機能を使用して簡単にワームプログラムを作成することが可能です。
そのため、OutLook系のメールソフトをねらったワームプログラムが数多く存在しています。
多くのワームプログラムはメール受信者がプログラムを実行しなければ動作しないのですが、ワームプログラムの作者はプログラムの実行を誘発するためにあの手この手を考えてきます。
2001/10/12追記:NimdaというOutLook上でメールを表示するだけで感染を拡げるワームがすでに登場しています。これは、OutLook上のHTML表示機能の欠陥を利用している事からHTML形式メールの問題点を端的に表した例といえるでしょう。最新のOutLookでは、該当する欠陥は修正されたようです。
しかも、これらのワームプログラムから発信されたメールはプログラムを実行した本人のアドレスから送信されるため、受信者が何気なく実行しやすいという特性も持っています。
どのような、ワームプログラムが存在しているか、またその対策については、ウィルス対策ソフトメーカーのWEB Siteを確認してください。
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半角カナに関しては、最新バージョンであれば流れることはないようですのでバージョンを上げることで対策可能ですが、ほかの問題については設定である程度の対策を行う必要があります。
ここでは、OutLook Expressでの設定を例示します。
まず、HTMLメール、Unicodeメールの問題を回避する方法を記述します。
- Outlook Expressのメニューバーより、「ツール」メニューを開きます。
- ツールメニュー中より「オプション」メニューを選択します。
- オプション設定ウィンドウ中の「送信」タグを選択します。
- 「メール送信の形式」を「HTML形式」から「テキスト形式」に変換します。
- 「受信したメッセージと同じ形式で返信する」チェックを解除します。
- 「文字設定の割り当て」ボタンを押し、標準のエンコードを「日本語(JIS)」に設定します。
- 「メッセージの返信に英語のヘッダーを使用する」チェックを設定します。
以上で設定完了です。
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Message-IDの問題は、OutLookからは設定できません。
以上のように設定するとよいでしょう。
- 「ネットワークコンピュータ」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「現在のネットワークコンポーネント」の中より「TCP/IP」を選択します。
- 「プロパティ」ボタンを押します。
- 「TCP/IPのプロパティ」よりDNS設定を選択します。
- ホスト名とドメイン名設定します。
ホスト名については、自由につけることが可能ですが日本語は使わないでください。
ドメイン名については、自分のメールアドレスの'@'から右側の文字列を入力します。
たとえば、'hogehoge@michie-t.net'であれば'michie-t.net'と入力します。
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ここまでの記事で、OutLook系以外のメールソフトに乗り換えた方がいいと思った人のためにお薦めのメールソフト一覧を掲載します。
個人的には、OutLook系のメールソフトを無理して使うより、より高性能なメールソフトに乗り換えることをお薦めします。
ソフト名 開発・配布元 値段 コメント Becky! Internet Mail Rim Arts \4,000- 筆者の使用しているメールソフトが、この"Becky!"です。
シェアウェアですが、高機能/高性能なので値段分の価値があります。AL-Mail 有限会社クレアル \2,000- 直感的なユーザインターフェースと強力なメール管理機能が売りのメールソフトです。 Datula On Systems \3,129- メールとニュースの統合ソフトになっていて、かなり高機能なメールソフトです。
最大の特徴は、有志によるプラグインが結構ある点ではないしょうか。
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さて、みなさんOutLook系のメールソフトについてきちんと設定できたでしょうか。
ここでは設定について記述していますが、私自身はOutLook系のメールソフトは使用していません。
前にも書いていますが、OutLook系のメールソフトには問題が多すぎるだけでなく、ワームのプラットフォームとして使用されることも多々あり、その結果としてOutLook系のメールソフト使用することは他人への迷惑となるためです。
基本的に、スクリプトによるワームは非常に簡単に作成できるのですが、その影響力は、はかりしれません。
ですので、一時的な対応としてこのページの設定を行い、きちんとしたメールソフトを購入することをお勧めします。
今まで、インターネットを支えてきたのは、各サーバをメンテナンスしてきた方々のボランティア精神によるところが大きいのですが、それに甘えて各々が出来ることをさぼってしまっている人を多く見かけます。
たとえば、メールソフトなどは、簡単に問題のない物が手にはいるにも関わらず、問題のある製品を問題のあるまま使用している人などです。
問題点を指摘されたら、素直に設定し直すなり、問題のない物に乗り換えるなりしましょう。
それが、筆者からの切なる願いです。
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